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伝統と文化−下野手仕事会−

「伝統と文化−下野手仕事会−」第十八回

関根 良一 −刃物−

お役にたち、少しでも永くご愛用していただく
関根 良一

関根 良一

 私が伝統ある「下野手仕事会」に入会させていただき、たくさんの方々とお知り合いになることができ、多くの学びや、気づき、なにより手仕事会の皆さまの前向きな姿勢に、深い感銘を受けました。皆さまから授かった知恵や熱意は、毎日の仕事に生かされております。
 私は、茂木町で刃物鍛冶をしていますが、先々代までは、烏山でのこぎり鍛冶屋を営んでおりました。祖父が、「中屋久作」という屋号で、今の場所に開業し、はや80年が過ぎようとしています。これも諸先輩方のご指導ならびに、お客さまのご愛顧の賜物と深く感謝いたしております。
 開業以来、一貫して心に刻んでおりますことに、「毎日使ってもらう道具だから、お客さまが安全で使いやすいように、心をこめて造る。そして売るだけではなく、責任を持って最後まで面倒をみる」という思いがあります。
 時代が移り、手打ちの包丁がステンレスに、また、手打ちのノコが替刃ノコやチェンソーに代わりましても、「刃」のつくものは何でも造り、「刃」のつくものの「手入れ」は、何であっても面倒みさせていただいております。
 私たちの製造しております「刃物」には、日本が世界に誇る「ヤスキハガネ」を使用しております。ステンレスとは違い、「手入れ」が行き届かないと、錆びやすいという欠点はございますが、鋭く研ぎあげることができる上に、粘り強く、硬いため、「長切れ」する「刃物」を造ることができます。
 切れる「刃物」を使うと、余分な力が必要ないので、ケガも少なく、作業も楽になります。また、きれいな切断面になることによって、仕上げの手間が省けます。料理などの場合には、調理素材の鮮度が保て、味もよくなるといわれます。
 先にも書きましたが、私たちが造り出した刃物たちが、少しでもお客さまのお役に立ち、また永くご愛用していただけるということ、それこそが私たちの一番の願いでございます。
 そのためにこれからも日々精進してまいりますので、ご愛用、そして指導、ご鞭捷のほど、よろしくお願い申し上げます。(文:関根 良一)

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(下野手仕事会40周年記念誌『下野手仕事会四十年之軌跡』P52-53より)

*関根 良一プロフィール
号、中屋久作。昭和21年、茂木町生まれ。18歳より父に刃物作りを師事。目下鋸、菜切り包丁、出刃包丁、蕎麦切り包丁、刺身包丁、鋸、切出し小刀の製作に当たる。平成19年、栃木県伝統工芸士に認定される。
■〒321-3531 芳賀郡茂木町大字茂木1848-3
 TEL:0285-63-0551

下野手仕事会40周年記念誌・表紙

下野手仕事会40周年記念誌

下野手仕事会四十年之軌跡

発 行 日
2013年9月1日 第1刷発行
編   集
下野手仕事会四十周年記念誌編集委員会
発 行 人
下野手仕事会
編集・制作
有限会社 アートセンターサカモト
〒320-0012 栃木県宇都宮市山本1-7-17
TEL028-621-7006 FAX028-621-7083

[定価]本体2,000円+税
©Shimotsuketeshigotokai.2013.Pronted in Japan
 ISBN978-4-901165-06-8

お問合せ先

下野手仕事会 会長 藤田眞一 TEL:0287-93-0703
(有)アートセンターサカモト TEL:028-621-7006



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