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巴里通信は、パリオフィスから、ヨーロッパのアートシーンをお届けします。

tomoko写真

画家
TOMOKO K.OBER
トモコ カー.オベール

VOL.3

フランスを代表するコンテンポラリーアーティスト -Tony Soulie 【トニー・スーリエ】-
「僕はどこまでも続く「道」を歩き続ける」

■語り合い、作品に触れて

トニー・スーリエトニー・スーリエ

「トモコ会いたかったよ」と、アーティスト「トニー・スーリエ」は子どもっぽく笑いながら言った。目はまっすぐに私を見つめ、語りはじめた。
 彼は「世界の果てまで行くのではないか」と思わせるほど、多くの国々でエネルギッシュに作品を発表している。
 トニーと私の出会いは十数年前の若き頃であった。「軽やかで自由でコスモポリタン的な不思議な人」という好印象はあったが、多くのアーティストと同様に、そのまま通り過ぎていくアーティストのひとりであった。しかし、初めて彼のアトリエを訪ね、作品に囲まれながらじっくりと話を聞き、長い時間語り合う機会があった。そして、彼の大きなカタログに目を通して発表してきた作品に触れた時、彼の思い、彼の生き方の全てが鮮やかに見えてきた。私は理解した。


■一瞬の感動がすべて

作品作品

彼は、作品を作るために、絶えず民族と文化と言語の異なる世界中の国々を訪ねて在留している。
 「僕は単なる旅行はしない。自分の足と手、皮膚で感じそこに住む人との交流、つまり歴史を感じなければ意味がないと思うから」。
 作品はあたかも地球の一部を貼り付けているかのようである。中でもアメリカ(ニューヨーク、西部、南部)をテ−マにした作品が多い。
 「ここはインディアンの土地だった。近代文明とプリミティブの関係が僕を引きつけるのかもしれない」。
 インスタレーションは、サハラで、火山で、サバンナで、アマゾンで、もちろんニューヨークで発表している。移動は軽飛行機、船、車、馬、らくだ、そして足。材料は粉、鉄、金、がらす、紙など。
 やがて体験したすべてを凝縮させた作品をパリのアトリエで作る。大きな白いボードに、彼が撮影した写真と絵画で作られる作品は、現代アートの先端のテクニックである。(アンディ・ウォーホル<1928-1987>なども別な方法で作品を発表していた)。
 そして、「絵画を観ることは大した意味はないけど、確かなことは、観ることによって一瞬でも感動をよぶ。これがすべてだと思う」と、彼のアーティストとしての原点を著書に書き記している。


■この大地を歩き続ける

作品作品

彼の表現は絵画、インスタレーション、写真等に止まらず、同時に、自分の肉体を限りなく柔軟に研ぎ澄まし、舞台俳優、また舞踏家として舞台に立つ。それだけに鍛え抜かれた肉体と精神と頭脳で作品を発表するための彼をサポートする有数なギャラリストたちが存在することであろう。
 あなたは頂上まで登ったと思うけど?
 「頂上に着いたらまた別な山があるだろう。そうしたら降りなくてはならない……。それよりも僕はどこまでも続く「道」を歩いていると思っている。この「大地」をね」。


TOMOKO K. OBER(パリ在住/画家・ミレー友好協会パリ本部事務局長)

トニー・スーリエ プロフィール
1955年パリ生まれ
1年に個展を平均15-16回、グループ・団体展(すべて世界有数な画廊企画)を約20回位行う。
*写真絵画
フランスをはじめ、イギリス、ドイツ、タイ、USA、中国、カナダ、モロッコ、ベルギ-、チュニジィア、韓国、オ−ストラリア、スペイン、クロアチィア、スロヴェニア、イタリア、ブルガリア、スェ−デン、ル−マニア、ブラジル、ウルグアイ、コロンビア、台湾、ウクライナ、オランダ、オーストリア、ポルトガル,ギリシャ、トーゴ、イスラエル、ナイジェリア、ガ−ナ、コ−ト.イヴォアール、チリ−、日本(東京文化村ギャラリ、東京ギャラリMMG,ギャラリ南滋賀、宇都宮美術館、大阪県立美術館、愛知県立美術館、富山県民会館美術館等)アメリカ(NY、ホノルル、ロスアンジェルス、サンタフェ、サンフランシスコ,サンタクル−ズ、オアークランド、ベアカリー、ワシントン、マイアミ、ハワイ、フェニックス等)他。
*インスタレーション
フランスをはじめイタリアのいくつかの火山で、アルジェリアのサハラで、グァダル−プの火山で、ギリシアのオリンポスの山で、NYのブルックリン橋で、ハワイ、レユニオン島、他。
*多国の美術館で彼の作品を収蔵。パリではパリ現代美術館、国立図書館等。
*舞台俳優。舞台背景ア−ト及び舞台監督。美術論文執筆。セリグラフィ−、版画製作。ブロンズ製作。オリエント絨毯製作(モロッコ、ヴェトナムにて)。イタリアのガラス工房でガラスア−ト制作。サルグミンヌ美術館で焼き物制作。
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