新潟市新津美術館で「パリに生きる新潟の作家たち」を開催中(2018年1月27日から3月11日まで)です。1月26日に開催のための開場式が行われました。新潟市篠田昭市長をはじめ新潟・フランス協会の方々や展示会後援者が出席、関係者の挨拶後テープカットで開場しました。新潟・フランス協会パリ支部代表の彫刻家原田哲男氏は、展示会のために2年間の準備を費やして実現に至った経緯から、感無量の思いを語りました。セレモニー後、内覧会が行われ、直接アーティストたちが出席者に作品の説明をしました。
夕方からは一般社団法人新潟・フランス協会(代表理事本間彊氏)主催により新潟市内のホテルで展覧会オープニング歓迎会が開催されて、パリと新潟市民の交流が行われました。

原田代表のあいさつ

開場式テープカット

新津美術館館長(左)と風間-オベール楷子。
原田氏の彫刻の側で

新潟市内のホテルで開催されたオープニング歓迎会でステージに並ぶ作家たち
新潟にゆかりを持ち、パリを中心に世界で活躍する作家たちの多彩な表現を紹介
フランスに拠点を置き、パリを中心に世界で活躍する作家7名による展覧会を開催します。彫刻、絵画、写真、デザインなど、それぞれに異なるジャンルで作品を制作する出品作家は皆、新潟にゆかりがあります。
新潟市新津美術館ではこれまでも継続して、新潟と関連があり地域で親しまれる作品や作家に焦点をあてた展覧会を企画してきました。本展では、活動の起点のひとつである新潟とつながりを持ちながら、世界をフィールドに活躍する7人の作家の、個性と特色あふれる多彩な表現を紹介します。
原田哲男(彫刻)
1949年旧新津市生まれ。多摩美術大学彫刻科卒業。73年に拠点をフランスに移す。83~2012年まで仏国立ヴェルサイユ建築大学助教授。素材を直に彫る作品を主に制作し、ヨーロッパ、アジア等世界各国の展覧会や彫刻シンポジウムに出品を重ねる。近年は「地球を縫う」をテーマに、新潟市内、秋田、東京、フランス各地に記念碑的な大規模公共彫刻を設置。

原田哲男

「スカイマウンテン」2000/大理石/H30×60×22
清水伸(絵画)
1947年旧佐渡郡相川町生まれ。武蔵野美術大学で山口長男に師事。77年にパリへ拠点を移して以降、画家として目仏両方の地で制作と発表を重ねる。直線的な色面によって、色彩を光学的な実体として表現する作風を展開。近年は書から着想を得た曲線による絵画作品に挑戦している。新潟市美術館や新潟県立近代美術館・万代島美術館に作品が所蔵されている。

清水伸

「バレンバン・リマール」2003/油彩、カンヴァス/220×309
水上貴博(絵画)
1941年岐阜県中津川市生まれ。武蔵野美術大学卒業。80年にパリへ渡り、画家として活動を本格化。フランスを中心とするヨーロッパ各地や東京、大阪、岐阜、中津川、妻の故郷である新潟で精力的に個展を開催。フランスのサロン展でも招待出品を重ねる。エヴリー市高等裁判所、ヴィリー・シャチヨン市やコルベイユ・エソンヌ市のカルチャーセンターに作品所蔵。

水上貴博

「N°081304 Ferme(農屋)」2008/ミクストメディア、カンヴァス/89×130
風間-オベール楷子(絵画)
1945年旧南魚沼郡六目町生まれ。75年に渡仏しパリにて画家として活動。フランス国籍取得後、78~82年まで家族に伴いナイジェリアで暮らし、大自然とアフリカ民族の文化の中で創作活動を展開。2009年にはモルドヴァ共和国国際ヴィエンナーレでグランプリを獲得する等、フランスに帰国以降もヨーロッパ、アメリカ、日本の各地で作品を発表している。

風間-オベール偕子

「より遠方に」2014/アクリル、カンヴァス/200×120
水島優(写真)
1983年新発田市生まれ。2004年からパリを中心に写真家として活動。雑誌や広告の仕事と並行して、歴史的、哲学的なテーマを視覚化、実体化するという方法で写真作品を制作。テーマごとに素材や技法を選択し、紙への印画だけでなくガラスなどの素材や銅版画の技法を用い、様々な表現手法を展開する。パリや東京での個展、公募展等で発表している。

水島優

「La-ligne-de-chemin-de-fer」2003撮影(2017プリント)/アーカイバル・ピグメント・プリント/40×50
村山京子(帽子デザイン)
1957年新発田市生まれ。23歳で渡仏、高級帽子アトリエでシャネルやディオール等の帽子制作に携わる。86年フランス国立高等美術学校卒業、88年パリ第8大学修士課程修了。2002年文化庁在外研修員として再び渡仏後、パリを拠点に独立。近年は国立劇場コメディーフランセーズやC.ルブタンと契約し舞台やモードの場で活躍しながら、展覧会でも作品を発表している。

村山京子

「Le-chapeau-Bibi」2015(2015再制作)/ブレード、造花(Maison-Legeron-Paris製)、羽、ヘッドドレス/30×40×38
村山眞(ガラスアート)
1949年東京生まれ。父方の郷里が新潟。化学薬品会社に勤める傍ら、独学でステンドグラスを制作。2004年に渡仏し、ステンドグラスの制作と修復を行うパリの工房にて研修。ティファニーガラスの技術を用い、光源を備えて発光するガラスアートを制作し、フランス各地やロシア、東京、金沢などで個展、グループ展を開催している。

村山眞

「無題」2008/ガラス(ティファニー技法)、フロアランプ(球型)/H199×径42
(「パリに生きる新潟の作家たち」カタログより)

内覧会の様子







新潟市篠田昭市長(左)と帽子デザイン作家村山京子さん