アートセンターサカモト 栃木文化社 BIOS編集室

幕末の偉大な思想家・文人画家渡辺崋山(1793~1841)の生涯は、その人生観、生き方の面においても人の鑑となるものである。貧乏藩三河田原藩の下級武士の子として江戸(三宅坂の田原藩上屋敷の長屋)に生まれ、主君への忠義、年老いた親への孝養、弟妹たちの養育といった窮乏辛苦の中、終始、自らに厳しく、また弟子や周囲にも精進と克己を説く人であった。

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