記事一覧
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No.130
手術の話 ~心房細動とアブレーション~
能登地震や羽田空港事故の正月頃、頭を左下に寝ると不規則な心音が続く...
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No.129
贅沢な時間 ~発達障害と加齢~
昔、パリのオペラ座で見たプッチーニの『蝶々夫人』やテレビで見た『トスカ』、また...
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No.128
熱中症の前と後 ~懲りない6回目の卯年男~
山の日の8月11日も秋田は朝から33度と連日の猛暑。毎年17日のサンバパレ...
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No.127
輪番制 ~自治会と役員のお仕事~
今年で終了の住民総参加型スポーツ企画『チャレンジデー』の5月31日朝、わが...
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No.126
傭兵の戦い ~軍事会社と社長~
ウクライナで謎の戦いを続けるロシア軍は、兵士不足からか他の理由もあったか、...
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No.125
箱根駅伝の選手 ~待つ身はつらい?~
私と同年だったある書店の親父は大の箱根駅伝好きで、往復ともに録画し、酒を...
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No.124
秋田名物 ~キリタンポと芋の子汁~
ちょっとは知られた『秋田音頭』は軽快な秋田民謡である。秋田名物、八森ハタ...
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No.123
孫とコロナ ~長かった3年間~
日曜朝7時から1時間余り、80歳前後のテニス仲間と秋田山王テニスクラブの...
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No.122
暑い夏とコロナ ~土崎港祭り2022~
7月20、21日、秋田市土崎地区で3年ぶりに港祭りが開催された。土崎駅...
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No.121
変わりゆく医療現場 ~近未来の外来~
マイナンバーカードの健康保険証利用により紙の保険証は消滅かと騒動であ...
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No.120
V先生のこと ~お恥ずかしい…~
テニス好きの医師会員から、「開業医たちはみんな運動不足と肥満に悩んで...
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No.119
役者が一枚上 ~急げ、映画『独裁者Ⅱ』~
小股の切れ上がったいい女がいる。身ごなし軽く背筋はピン、とても83歳には...
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No.118
ある糖尿病男の話 ~スポーツジムの効用~
ヒマはある、体力もある、金もまずまず、ないのは髪の毛と反省という60代男...
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No.117
自粛のいろいろな形 ~子供たちの枕投げ~
新型コロナ第5波は終わった。そう期待したい秋田は今、冬眠前の熊で里山...
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No.116
2人の盲人 ~患者さんがスーパーバイザー~
へき地のA町立病院に勤務していた昭和62年のある日、「70歳の男性が...
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No.115
ADHD再考 ~発達障害は障害か、個性か~
ADHD(注意欠如多動症)男性の乱雑な部屋を見たことがあった。...
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No.114
署名 ~ワクチン接種、その後~
医療関係者への新型コロナワクチン接種は遅れに遅れている。あの大阪市の...
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No.113
ワクチン接種 ~平時と戦時~
新型コロナワクチン接種の様々な準備会議に出ている。市主催の会議では、...
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No.112
年よりの冷や水 ~よそ者・若者・ばか者~
1月中旬、スキーの初滑りに出かけてブーツを忘れ、この際、スノーボードに挑戦して...
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No.111
黒船から一杯飲屋へ
黒船来航の1853年から67年維新までの15年間で日本は天地がひっくり返った。...
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No.110
コロナとスウェーデン ~化け物と共存?~
北欧スウェーデンの新型コロナ対策はユニークである。外出や経済活動を規制せず...
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No.109
秋田から初の政界トップ誕生 ~言論と学問の自由~
一作年の第100回甲子園野球大会ではあの金足農高が99大会ぶりに準優勝...
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No.108
コロナに悪乗り? ~自粛にも息抜きが必要だ~
コロナで中止となった全国花火競技大会「大曲の花火」が予定の8月29日に無観客...
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No.107
コロナとハンコ雑感
民間企業と交わした電子契約を役所では紙にプリントし各部署の決済ハンコで満載と...
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No.106
八幡平『ドラゴンアイ』 ~犬と自粛生活~
行きつけのテニスクラブもスポーツジムもコロナで営業自粛ときて私は公園を歩くしかなか...
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No.105
サクラを見る会・秋田篇~教授とテキヤの交渉~
花より団子。春はやっぱり桜と酒である。米ワシントンDCのポトマック公園を彩る桜は...
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No.104
指定感染症2類「新型コロナ」の渦中で
平成2年6月、武家屋敷と桜の角館病院から、花火で有名な大曲の病院へ異動した。...
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No.103
秋田の風力発電 ~景観か、温暖化対策か~
昨年8月末、獣医大5年生の末娘が友人2人を秋田名物『大曲の花火』に連れてきた。...
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No.102
老後は… ~小川修二さんと六本木の夢~
平成7年頃だったか、宇都宮で久々に会った小川さんが「いい物件が見つかった」という。...
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No.101
匠の仕事 神戸のジュエリー・デザイナー江藤久子『手のひらの宇宙』 角館の写真家 千葉克介『韓国凱旋写真展』―8月16日~18日 秋田市アトリオン2階展示室―
貴金属から、紙粘土(エコ素材)によるオブジェやアクセサリー制作へと変遷してきた久子氏...
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No.100
父の日の贈り物 ~ブルーノート東京~
23年前から私が編集長をしている当地の郡市医師会報に友人の医師が、自分も妻も間もなく...
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No.99
脳を鍛えるには運動しかない! ~トレイク潟上~
八郎湖を見下ろす高台に災害時避難所を兼ねたスポーツジム『トレイク潟上』がオープンしたのは...
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No.98
動物会議 ~チコ、3か月、赤く可憐に咲いて~
小学校の頃、学芸会で『動物会議』という芝居をやった。私は犬、友人は猿。この主役2匹は文字通り犬猿の...
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No.97
犬っこ祭り ~人はみな働かなければならないか?~
人の背丈の倍近い雪像の「犬っこ神社」で犬連れの家族が宮司のお祓いを受けている。ワンちゃんもじっと大人しく...
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No.96
スキーあれこれ ~田沢湖スキー場へどうぞ~
1月半ばの3連休、初日と3日目は田沢湖スキー場だった。雲ひとつない青空に真っ白の秋田駒ケ岳がくっきり映え、...
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No.95
世界遺産「男鹿のナマハゲ」 ~継承と変革~
秋田の冬の行事「男鹿のナマハゲ」が全国10カ所におよぶ来訪神・仮面・仮装の神々の一つとしてユネスコの世界遺...
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No.94
ADHD(注意欠陥多動性障害) ~気の毒な人々~
育児がつらい、子がかわいくない、眠れないという女性が受診した。中学時代から不眠症で、今も深夜3時ころまで...
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No.93
フジコ・へミングのお友だち
9月6日の北海道大地震の夜『フジコ・へミングの時間』(小松荘一良監督)を見た。年齢非公開とテラップで流れた...
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No.92
快挙の周辺 ~金足農業高校野球部をめぐって~
甲子園を賑わした金農(かなのう)こと秋田県立金足農高は当院から南へ7キロ、車で15分、JR駅1つ隔てた潟上...
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No.91
久桃さん ~京都祇園祭のひと夏~
京都の夏は暑い? はは~ん、悪いウワサに毒されていますねえ。「富士の高嶺に降る雪も 京都先斗町(ポントチ...
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No.90
日本酒がうまい ~チャンポンのすすめ~
今年は明治維新から150年、幕末にフランスからヒト・モノが入り込んで始まった日仏交流160周年だそうだ。その...
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No.89
やられ損? ~犯罪被害者の実情~
市広報に毎月『交番ニュース』というチラシが挟まれてくる。今月は「6月30日は犯罪被害を考える日。被害にあう...
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No.88
親離れ子離れの季節 ~恩師と息子~
3月に高校を卒業し、4月から働き出した1人娘の母親が、「娘が就職したのは嬉しいはずなのに、ちょっと複雑。も...
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No.87
郵便屋さん ~近代郵便制度と現状~
昨年4月、学生時代からお世話になっている栃木の商店へ本を送ったら数日後に戻ってきた。宛先の住所が正しくな...
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No.86
高齢者たちの反乱 ~都市の空気は自由にする~
3年前、隣町に住んでいた80才の爺さんが自宅をたたんで都内の息子宅へ引っ越して行った。5年前に妻を亡くして...
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No.85
滑る ~育つ平衡感覚~
秋田市北郊の潟上市は今冬、雪が少なくブルドーザーが初めて姿を現したのは1月下旬である。豪雪の北陸には恐縮...
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No.84
マタギの里から ~偏屈男たちの熊騒動~
狩猟で生計を立てるマタギがいたか、まだいる秋田県内の地域は、鳥海山の麓や宮城との県境など4、5カ所で、中で...
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No.83
長崎 ~軍艦島からカズオ・イシグロへ~
自治医科大学の第1期入学生を待っていたのは建学理念の支柱と謳われた『全寮制』である。寮はラウンジと呼ばれ...
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No.82
葬送の形 ~霊園の別の区画を妻が買い~
この1カ月で親しい人が3名亡くなった。今まであまり気にしていなかったが、叔父の時、「秋田は他の県と弔いの仕...
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No.81
ほぐれない緊張 ~能代おなごりフェスティバル~
出勤前に腹が痛くなる、会社に着くと動悸がし、仕事が始まると手が震え…こんな相談は日常茶飯である。ストレス...
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No.80
大曲の花火Ⅱ ~丸い殻を破ったらさぞ…~
今年も8月26日に全国花火競技大会、通称・大曲の花火が秋田県大曲の雄物川河川敷で開催された。競技、規定演技...
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No.79
阿吽(あうん) ~忖度(そんたく)とおとぼけ~
政治の世界を賑わす「忖度」。これは他人の心中を推し量ること、社会を円滑に動かす知恵などといわれる。フェデ...
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No.78
パゴーヂ ~小さな合奏の楽しみ~
本業の方は一体どうなっているのかと同業者に時々いわれるが、5月のお祭り騒動が終わった直後から私はブラジル...
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No.77
半纏(はんてん)効果 ~大久保のお祭り~
2年前の秋田魁新聞に「潟上市の誇り調査ベスト10」が載った。上から佃煮、石川理紀助翁、梨…グリーンランド祭...
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No.76
デイサービスの老人たち ~意外に面白い裏事情~
遅い秋田の桜が満開になるころ、当院から2軒隣のデイサービス(以下、デイ)に通うお年寄りたちが華やぐ。これ...
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No.75
薬が多くて… ~皆保険、フリーアクセスとはいうものの~
年を取ると愚痴(ぐち)と白髪(しらが)が増え、病気も増えて薬も増える。私が嘱託医をしている特養でも、新し...
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No.74
一人旅 ~気楽でちょっぴりさびしい~
ヒマつぶしに1人で五能線に乗って弘前まで行ってきた友人がいる。ワンカップを片手に荒れる冬の日本海を眺めな...
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No.73
おかしな時代 ~止まってくれない車~
眼光鋭い白髪の爺さんが隣で寿司をほお張っていた。食いっぷりがいいので思わず、失礼ながら、と年を尋ねたら、...
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No.72
カウントダウン ~待つ身はつらい~
ニューヨークのメトロポリタン劇場で上演されるオペラ(MET)が時々テレビで放映される。先日、今を時めくソ...
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No.71
朝ごはんと常識 ~大隅良典教授のノーベル賞~
秋田県の小中学生は全国学力テストで毎年トップクラスである。なぜだろうと色々な人々が来県し、授業を視察して...
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No.70
創造的過疎 ~同じ阿呆なら…
徳島県神山町は地方創生の先取り、日本一元気な田舎町として知られている。IT関連企業のサテライトオフィスで...
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No.69
形あるモノはいつか壊れる ~不都合な真実?~
とある斎場で2人の男が紫煙をくゆらせていた。「先輩、そろそろ禁煙しなよ」「お前さんこそウイスキーはそろそ...
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No.68
リオデジャネイロ五輪 ~吉田沙保里選手のこと~
競技場の工事が間に合わない、反対デモが続いている、とにかく物騒だと開幕まで悲観的な報道が多かったリオ五輪...
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No.67
裁判所 ~古い記憶から~
行ってきますと家を出て、ちんけなポリ公にパクられて、手錠かけられ意見され、着いたところは裁判所…安保反対...
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No.66
気球に乗って ~風を感じない高みから己を見る~
5月連休の3日間、秋田県横手市平鹿町で「秋田スカイフェスタ2016」が開催された。あいにく今年は行けなかった...
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No.65
ワッツァネイム? ~ジョン万次郎の英語と男鹿の神様~
終戦直後の昭和20(1945)年8月28日、米空軍B29が秋田県大館の花岡にあった米軍捕虜収容所へ食料投下のため...
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No.64
韃靼(だったん)蕎麦 ~味覚の話~
「韃靼蕎麦を食わせる」と言われ秋田からのこのこ栃木へ出かけた。首謀者は20年前に蕎麦打ちを始めた大学同期。...
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No.63
薄れゆく記憶 ~3・11から5年~
5年前の3月11日午後3時半前、診察室が大きく揺れた。怯える患者に、「ここは神戸の地震を経験した建築家の設計...
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No.62
カルメン~自由のために命をかけて去る者~
2月下旬、秋田市アトリオン音楽ホールで山田和樹指揮の仙台フィル、藤原歌劇団、地元合唱団による演奏会形式オ...
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No.61
春画新年!マダム・オベール ~たまと日本の花~
美しく知的な女性だったと言われる明智光秀の娘たまは、細川家2代目当主忠興に嫁いだ。忠興は妻に情愛を注ぐあ...
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No.60
セカンドオピニオン ~人生観を見つめ直す~
2か月ほど前、私の所属するテニス俱楽部の社長が一方通行の道路を逆走し、電柱に正面衝突して救急搬送された。...
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No.59
『秋田の行事』 ~約束を守る、守らない…~
本物の芸術を秋田の子供たちに―。秋田市のにぎわい交流館で上演中のわらび座(本拠地は秋田県旧田沢湖町)ミュ...
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No.58
ユネスコの遺産登録 ~大切なものは目録だけに~
ユネスコが何でもかでも遺産にし―。こんな川柳がはやるご時世だが、わが日本だけでも白神山地、平泉などが世界...
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No.57
ゆう活 ~残業・長時間労働を減らしたい~
政府の肝いりでこの7月と8月、朝方勤務で定時帰宅を促す「ゆう活」が実施された。秋田県職員の実施率は14%だ...
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No.56
お医者さんはいませんか! ~精神科医のニアミス~
今年もまた潟上市の自宅から車で10分の八郎潟町「一日市(ひといち)盆踊り」に3日間出かけた。前夜祭では浅草...
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No.55
パリの躾 ~生活習慣と睡眠覚醒リズム~
目の前に2枚の写真がある。1枚は32年前に日光東照宮の五重塔前で撮影されたもので、アンリ・オベールとおなか...
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No.54
礼節 ~デムーロ騎手に学ぶ~
去る5月31日の第82回日本ダービー。3歳馬ドゥラメンテにまたがったイタリア人騎手ミルコ・デムーロ騎手が優...
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No.53
大相撲 ~外国人力士たち~
都内に住む長女が膝の痛みで帰省した。私がたまに仕事に行く総合病院を受診したら、何やら珍しい病気の疑い、入...
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No.52
ドローンと「どろん」 ~技術進歩の光と影~
小型無人機ドローンは、蜂がぶんぶん飛ぶ音から名づけられたと聞くが、日本で「どろん」といえば忍者や詐欺師、...
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No.51
津波てんでんこ ~逃げる猫を見習う~
まだ雪が残る2月半ば、私が校医をしている近所の羽城中学校(潟上市)からすぐ裏の高台にある元木山公園までジ...
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No.50
スターリン的発想? ~バランスの問題~
某大学の教授が、ここだけの話と小さな声で話してくれた。「教授会は間もなく物事を審議する場ではなくなり、伝...
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No.49
焦点をしぼる ~冬場のお風呂にご用心~
昔、子供たちのテニス大会に付き添った時、他チームのコーチが試合に敗れた選手にかけていた言葉が印象に残って...
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No.48
男鹿半島冬景色 ~話題のE型肝炎にやられて~
今日の秋田新幹線「こまち」は揺れが少ない…と、うたた寝から覚めたら窓の下は季節ハタハタ漁にわく船川港、私...
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No.47
大駱駝艦 ~踊りの尻の位置~
10月に秋田市文化会館で麿赤兒主宰の大駱駝艦公演「灰の人」があった。人気の麿氏に著名舞踏団とあって超満員だ...
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No.46
『短い祭りの終焉~ライブハウス仮面館』 ~宇都宮と水俣から~
20代後半の数年間、私は宇都宮のライブハウス「仮面館」に入り浸り、ついには「仮面館通信」の編集を手伝った時...
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No.45
大曲の花火 ~この世をば、どりゃおいとまに~
秋田県の人口は平成元年の123万人が同25年105万人と激減した。25年後には若い秋田美人も減って市町村のほとん...
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No.44
盆踊り ~若者、バカ者、よそ者が地域を活性化する?~
秋田3大盆踊りのうち羽後町の西馬音内(にしもない)盆踊りと鹿角市の毛馬内(けまない)盆踊りは客と踊り手が...
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No.43
原風景 ~エコなサギ?~
NHKの「日本縦断こころ旅」で俳優の火野正平さんが秋田県三種町を訪ねた。八竜メロンと釜谷浜海水浴場、夏の...
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No.42
幅22㎝奥行13㎝高さ59㎝の墓 ~わらび座の「源内」と「医は仁術展」の直武~
「なにしろ医者が人間の中身を全く知らずにいたんだからね。それが、刑死した罪人を腑分け(解剖)してみたらタ...
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No.41
小さな命を大きな演奏で包む ~フジコ・ヘミング・ピアノ演奏会~
嵐がどこの岸辺に私を吹き寄せても、私はそこの客になる…。去る5月23日、東京すみだトリフォニーホールでフジ...
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No.40
角館の桜 ~花見とぎっくり腰~
毎年、田植えがストレスで不眠になる45歳男性が今年も受診した。堅物の彼が、「今日は腰痛の薬も下さい。先生の...
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No.39
胃透視検査 ~被爆問題のややこしさ~
昨年、反原発運動をしているという人から電話があった。福島の被曝問題について話を聞きたい、医師として運動に...
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No.38
介護と医療の現場 ~事故とどう向き合うか~
91歳の母親を亡くしたが、老人施設の対応に腹が立って眠れないという初老の男性が受診した。母親は5年前から認...
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No.37
雑務の達人 ~理想的な境遇を想定しない~
都内の某医師会報に「裁判の達人」と題するエッセイが載っていた。それによると達人になるためには2つのコツが...
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No.36
ナニジン? ~多文化共生の時代~
先日、由利本荘市カダーレ(一緒に入れ、という意味の秋田弁)で「多文化共生推進セミナー」が開かれた。演者は...
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No.35
飲みの型 ~清酒を見直す~
「だれだ?」「秋田だ!」―秋田県のPRポスターが首都圏など世間様を騒がしている。そこで私が編集長をしている...
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No.34
トレッキングの時代 ~多彩な旅の形~
2020年東京五輪決定の直後、JR東海は27年までにリニア新幹線で東京・名古屋を40分で結ぶと発表した。一方、JR...
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No.33
能代おなごりフェスティバル ~パレードの味~
東北の代表的な夏のお祭りを一堂に集め、市内大通りを往復2時間パレードする9月の能代おなごりフェス。青森ねぶ...
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No.32
盗難騒動あれこれ
ある旅行業界誌によると、昨年1年間に海外渡航した約2万人に行った調査では、現金持参額は平均20万円で、最も多...
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No.31
楽しく飲める理由 ~団体交渉と録音機~
四半世紀前のある年度末、某公立病院で人事異動が内示され、騒動になった。新しい町長が、選挙を応援した病院の...
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No.30
お別れのかたち ~遺灰と輪廻~
6月上旬のある日曜日、「この辺で…」。写真家の千葉克介氏が車椅子から身を乗り出してつぶやくと、E夫人はバッ...
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No.29
齢のせいには… ~快走する69!~
三浦雄一郎氏、80歳にしてエベレスト登頂3度目の成功。「迷惑千万。都合の悪いことが年のせいに出来なくなった」...
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No.28
平均寿命 ~おまえ百まで、わしゃ…~
平成22年度都道府県別”長寿番付”を厚労省が発表した。わが秋田県は万年ビリのおとなり青森県のお陰でブービー賞...
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No.27
見花で花見 ~夫婦のカタチ~
酔うと暴れ焼きもちがひどかった亭主が、とにかく死んでくれてほっとしたご婦人。「1周忌まで悲しいふりをするの...
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No.26
医師の抵抗 ~在宅死が難しい時代~
知人の女医の親90才がある朝、ベッドで冷たくなっていた。寝乱れた様子はない。骨折で3カ月入院、退院後2週目で...
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No.25
豪雪狂騒曲 ~秋田に小正月行事が多いわけ~
4車線道路はブルドーザーが作った雪の山で3車線に化け、住宅街の小路は車の交叉もままならない今冬の秋田。警笛...
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No.24
正装の味 ~たまには畏まるのもいい~
ベラルーシ国立放射線医学研究所の所長が秋田県庁を訪れ、知事ら関係者と挨拶を交わす場面がテレビで報道された...
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No.23
秋田ビジョン ~秋田おばこの謎~
観光客を呼び込もと秋田県はキャッチコピー「あきたびじょん」を掲げ、県内外に様々なポスターを配布している。...
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No.22
君の瞳に乾杯 ~もの覚えの悪い時代~
夕べは何していたの? Where were you last night? そんな昔のことは覚えていないね。That’s so long ago, I don’t ...
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No.21
デタラメの難しさ ~フリージャズと連弾~
先日、八郎潟(湖)に近い小さなレストラン「風香庭」で、ジャズピアニスト河野康弘氏のライブがあった。日本に...
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No.20
難聴の秋 ~音楽と耳の戯れ~
近所にジャズを流しながら庭仕事をする爺さんがいる。「部屋のガラス戸を開けて庭いっぱい響き渡るように音量を...
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No.19
なぜ山へ登るのか
新田次郎の小説「孤高の人」を読んでいたら山登りがしたくなり、盆休みに高1の末娘と同級生2名を誘った。女子高...
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No.18
逆カルチャーショック ~内なる黒船~
幕末に到来した黒船は日本にカルチャーショックを与えた。戦艦の大きさ、軍服、高慢な要求など、異国のすべてに...
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No.17
芸術の効用 ~病と写真~
女子高時代からの親友がガンと分かってショックを受けた、自分に何ができるかと考えた末、毎日メールで励みにな...
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No.16
英国王のスピーチ ~ドモリ(吃音)に悪い奴はいない?~
この5月、エリザベス女王は即位60周年を迎えるという。その父君ジョージ6世を主人公にした映画「英国王のスピー...
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No.15
寛容 ~角界と医療と宗教~
3月春場所、20歳のエジプト人力士が初土俵を踏んだ。しこ名も大砂嵐金太郎。だが相撲取りにつきもののちゃんこ...
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No.14
面接試験 ~言いくるめられて~
受験帰りの息子に二次試験の話を聞いて吹き出した。某大学では個人面接ではなく、受験生6名1組で30分間、「18...
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No.13
豪雪の秋田から ~雪と寒さを楽しむコツ~
高血圧の女性が眼帯をしてきた。雪道で滑って額を電柱に激突、皮下出血で右目の周りはパンダ状態である。私も昨...
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No.12
男鹿のナマハゲ ~ユネスコ登録をめざす~
この季節、秋田の男鹿半島には、鬼の面をかぶり、蓑をまとい、右手に木の包丁、左手に木桶を持ったナマハゲが出...
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No.11
長いお付き合い ~人生、山あり谷あり~
俺の患者に手を出すな、と叫んだ友人がいる。そう叫ぶしかなかった事情はともかく、なかなかドスが利いて、患者...
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No.10
みんながそうしている ~自分で考える中2へ~
先ごろ全国学力テストが行われた。秋田県の小中学生は「早寝早起き朝ご飯」のお陰で上位キープ中といわれる。だ...
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No.9
ところてん式 ~野生動物と大学~
昔勤めていた病院にある日、熊に襲われたばあさんが運ばれてきた。山菜取りの最中に熊と出くわし、背中や肩を引...
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No.8
うどんの話 ~うまい物を食って飲んで~
金は賄賂になるが、うどんは賄賂にならない―。こんなことを言いながら本業の傍らせっせとうどんを作っては各方...
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No.7
フェルメールを見て ~当て外れと潜在意識~
たまたま訪ねた京都で17世紀オランダ絵画展「フェルメールのラブレター展」を見た。庶民が本格的に画布に登場す...
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No.6
美味しい固定観念 ~耳の痛い話~
芸術家という生き物は常識に挑戦するのが本業のようである。演劇、音楽、絵画はむろんで、サルバドーレ・ダリな...
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No.5
男鹿半島のマリア像 ~83年日本海中部地震の記憶~
「地震、怖い、怖い」「大丈夫、大丈夫」なまはげ役の観光案内人H氏はスイス人夫妻をなだめた。その直後、高さ...
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No.4
震災の色々な形 ~広がる支援の輪~
パリに住むピアニスト、千田桂大君から電話があった。彼は、親日家で著名なマエストロ、エリック・ハイドシェッ...
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No.3
見えない恐怖に慌てる ~栃おとめ(イチゴ)でひと息~
仏作家サン=テグジュペリの「星の王子様」のテーマは、大切なものは目に見えない、和風に味付けすれば、大切な...
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No.2
自由、平等、友愛 ~職場のメンタルヘルス~
EU統合前のフランスの硬貨には、リベルテ(自由)、エガリテ(平等)、フラテルニテ(友愛)の三つの言葉が刻...
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No.1
タスキをつなぐ ~言葉で心をつなぐ~
正月は箱根駅伝にラグビーと学生スポーツ花盛りであった。録画した箱根駅伝を繰り返し、しかも早送りで見るとい...