感謝と自らの成長が伝わるステージに
ケーナ奏者Renのデビュー15周年記念コンサートが10月15日、宇都宮市文化会館大ホールで開催される。ケーナを吹き始めた大学時代からの憧れのケーナ奏者橋本仁さん、デビュー直後に同じステージに立ち、その立ち振る舞いに魅了された俳優でケーナ奏者の田中健さんを特別ゲストに迎える。Renは「二人の先輩と応援してくれるお客様への感謝、自らの成長が伝わるようなステージにしたい」とコンサートへの思いを語る。

憧れの人と同じステージに
Renは筑波大学の学生時代に深く心に迫る音色に惹かれケーナを吹くようになった。その時に憧れたのが日本を代表するフォルクローレグループ「MAYA」のリーダー橋本さんだった。「橋本さんが作った曲は学生時代から何度も吹いている。『コンドルは飛んでいく』も橋本さんのケーナを聴いて好きになった。憧れの人と初めて同じステージに立たせていただくことになった」と橋本さんとの共演を楽しみにする。
田中さんとは、プロの演奏家になって1年目、地元足利市の鑁阿寺で開催されたコンサートで共演を果たしている。「健さんのステージ上での立ち振る舞いが、自分がステージに立つ時の目標になっている」という。Renの1周年、5周年、10周年の記念のコンサートに毎回ゲストとして出演している。
「橋本さん、健さん、そして私、3人の音色はぜんぜん違う。その音色を楽しんでいただければと思います」

ケーナへの思いを語る

愛用のケーナ
ケーナを身近に感じられる環境をつくる
Renは日本では数少ないケーナ奏者として全国各地でのコンサートのほか、ケーナ教室、ケーナ制作と幅広く活動を続けている。
「以前からケーナを広めていきたいということは言ってきましたが、今、その思いを強くしている。若手のケーナ吹きが少ない。ケーナを広めなければという使命感が出てきた。ケーナの演奏家が生まれるような環境をつくりたい」
栃木県内各地でケーナ教室を主宰。ケーナを身近に感じ、その音色を聴いてもらう機会を増やすためにユーチューブに『ケーナ奏者Renチャンネル』を開設し、自らの演奏や工房でケーナを制作する様子を配信している。
そして今、自らの工房で制作したケーナをオンラインで販売する仕組みを構想する。「ケーナが欲しいと思った時に、手軽に手に入れられる環境をつくることで、ケーナ吹きの人口を増やしていけたら」と話す。
「ケーナを始めた大学当時は、とにかくしゃかりきになってうまく吹けるようになることが目標だった。今も技術的に成長したいという思いはあるが、それ以上にケーナを使っておもしろいことをしたいという気持ちがある」という。
その一つが、ケーナの演奏技術を体系化すること。「ケーナを学びたい人達に残せるような体系付けたものを作っていきたいと思っています」



人を幸せにする音色を届ける
ケーナへの強い思いから3年にわたる中学校教師の仕事を辞し、28歳でプロのケーナ奏者としてデビュー。「ケーナの魅力はずっと変わらない。やはり音色です。聴いて癒されるということがあるかと思いますが、自ら吹いても癒やされる楽器だと思います。ケーナを通して人との出会いもある。人を幸せにする楽器だと、最近改めて思うようになりました」
この15年、ケーナを通して様々な人との出会いがあり、その縁がどんどんつながっていることを実感する。今回のコンサートの案内に多くのメッセージが寄せられている。つながりがどんどん大きくなっていくことは「自分の宝」だという。
「15周年記念コンサートは、いろいろなかたちで応援してくださった方々が喜ぶステージにしたい。応援してくださる方本人が喜ぶことはもちろんですが、僕の演奏を聴いた人が喜ぶ姿を見るのが好きだと言っていただくことがあります。自分が応援している人がみんなに好かれていると感じられるのがうれしいと聞きました。今後もケーナの魅力と応援への感謝が伝わるようなステージにしたい」

