アートセンターサカモト 栃木文化社 BIOS編集室

「栃木のステキ」No.3

カフェ「CommuniTEA」(コミュニティー)

国際色豊かで、市民が楽しく交流できるカフェ

宇都宮市の商店街オリオン通りに、かわいいカフェ「CommuniTEA」(2011年10月に開店)がある。「いらっしゃいませ」と、笑顔で応対してくれたのは、宇都宮大学大学院農学研究科の落合奈保子さん(代表)である。白く明るい壁やゆったりとした椅子、本棚には洋書もおいてある。落合さんと顔をあわせた途端、まるで友だちの部屋に遊びにきたような気分になる。

「オリオン通りにくると本当に寂しくて……」と、幼いころの通りのにぎわいを知る宮っ子。生まれ育った故郷を何とか活気にあふれる街にできないかと思っていた。今年の6月、大学の掲示板を見て目に留まったのが市の活性化対策事業のひとつ「学生による空き店舗活性化事業」であった。「これだ!と思いました」。

応募の結果、優秀提案事業に選ばれたのが「『地産地消』『国際交流』『アートとの交わり』の三つのテーマによる多角的な交流が行えるカフェ」であった。「市民と市民が楽しく交流できるカフェです」と話す。

カフェの特色のひとつは「留学生や地域の外国人にスタッフとして参加していただく」ことで、国際交流の場としの役割も担う。メニューも国際色豊かで、スタッフのそれぞれの国の得意料理を提供している。「タイ風グリーンカレーは好評です」。

食材は地産地消。鹿沼や今市の市民農場、宇都宮の農産物直売所、宇大の農場などと契約。「鹿沼の蕎麦粉でいろいろな種類のガレット(クレープ)をお出ししています。とてもおいしいですよ」。

国際交流の一端として金曜日(午後)は英語カフェの日。「英語で話したい方は自由に話しかけていただき、接客も英語でします」という。取材に応じてくれたスタッフは、来日して約4年になるオーストラリア出身のアレックス・リチャードソンさん。1年間宇都宮大学国際学部に留学していた。現在ECC英語教師として勤務しながらカフェを応援している。日常的には日本語には不自由しないとか。「接客も日本語のほうがいいのですが。英語だと照れてしまいますね」(笑)と、見事な日本語で話す。

コーヒーは丁寧に一杯ずつ豆を挽いて香りをたたせいる。ひとりで行っても友だちと行っても、ゆっくりくつろげる店内には、市民の手作りの作品を展示するスペースが設けられている。

「気軽に英会話を」という方、ステキな外国人と意思疎通を楽しみながら、おいしいコーヒーを!また、友だちのように優しい落合さんやスタッフの方々と、おしゃべりしながらガレットなどを味うのもオススメ!

◆お食事セットメニュー(お料理+サラダ+ドリンク850円/スムージーの場合は+100円)
  • ベーコンエッグガレット 550円
  • ラタトゥイユガレット 600円
  • 季節の野菜カレー 600円
  • タイ風グリーンカレー 700円
  • ラタトゥイユ丼 600円
  • オージーピッツァ 600円
◆モーニングメニュー(お料理+ドリンク450円/スムージーの場合は550円)
  • モーニングプレート(トースト・スクランブルエッグ)
  • ベーコンエッグガレット
◆飲み物・他
  • ティラミス 250円
  • スムージー 350円
  • ホットコーヒー 250円
  • ホットティー 250円
  • グレープフルーツジュース 200円
  • アップルジュース 200円
  • ウーロン茶 150円

外観

店内

代表の落合奈保子さん

アレックス・リチャードソンさん

タイ風グリーンカレー

ラタトゥイユガレット

みんなの掲示板

市民の手作りの作品

カフェ「CommuniTEA」(コミュニティー)

住所:宇都宮市江野町4-7

営業時間:月~金 9:00~19:00、土・日 7:30~19:00(モーニングメニューあり)

定休日:水曜日