今日この頃に想う
陶芸への道を志して脱サラ、今年で34年。この道を選んでよかったのではないかと思える今日この頃です。
まだまだ勉強不足で窯焼きでは失敗ばかりしていて思うように作品が出来ません。しかし、やっと焼物の初歩的な仕事が少しわかりかけて来たような気がしています。2011年3月11日の震災で私の窯も被害を受け、回復をどのようにして行くか、いろいろと考えているところです。
そのような私にも楽しみが一つあります。不可能でしょうがシベリア鉄道でロシア、ヨーロッパ諸国を見てみたいことです。アジア、ロシア、ウラジオストク駅から、キエク、ベオグラード、モスクワ、そしてヨーロッパの国々を途中下車の旅をしたいと思っております。
世界を震撼させたロシア革命、トルストイ、ドストエフスキーを生み育てたロシアの大地を各駅停車の電車で、できれば焼物の個展をしながら、ロシアの人々とおしゃべりがしたい。そして、ヨーロッパ諸国、各国の文化、そこで日常生活をしている、人々の生活をこの目で見たい。世界は広い、知らないことが、まだまだ多くて興味がつきません。
皆さま、今後共よろしくお願い致します。
(文:青山 万里/下野手仕事会40周年記念誌『下野手仕事会四十年之軌跡』P18-19より)