温故知新をモットーに
桐箪笥は昔、女の子が生まれると庭に桐の苗を植えてお嫁入りするときに桐を伐採し、その材料で桐箪笥を作り婚礼箪笥にしたといいます。
しかし現在はそのような風習もなくなり、桐箪笥を求めるお客様も減少傾向にあります。
和室から洋室へと生活が変わり、桐箪笥を置く部屋がなくなってきたことが原因だと思います。
伝統的な桐箪笥の良いところを残し、現在の生活に合う桐箪笥や桐の特徴を生かした製品など、新しい製品作りにも挑戦しております。
桐箪笥は湿気や虫から衣類を守ります。そして数十年と使った古い桐箪笥が再生により新品のように蘇ります。
最近は桐箪笥再生のご依頼を頂くことも多くなりました。
古い箪笥は汚れやカビそしてキズなどで、とても大変な仕事ですが綺麗に再生出来た桐箪笥をお届けすると、とても喜んでいただいたり、時には涙ぐんで感激されるお客様もいますので、大変ですが大切な仕事だと思います。
これからも温故知新をモットーに製品作りをしていきたいと思います。
 
					
				 
					
				 
					桐箪笥(再生前)
 
					桐箪笥(再生後)
 
					
				(文:大塚 敏/下野手仕事会40周年記念誌『下野手仕事会四十年之軌跡』P32-33より)

 
	
 
			