まさか私が小説を書くなどとは思ってもいませんでした。しかし、心のどこかに亡くなった主人とお義母さんのことは書き残しておきたいと思っていました。それは一人でお義母さんを約20年間自宅で介護したことや、本当に優しかった主人のことなどです。介護は大変でしたが決して嫌ではありませんでした。でも小説にするには介護のことだけでは足りません。そう考えていた頃、ある人に巡り合いました。
私の相談事で助言をしてくれたのがきっかけでメールをやり取りしはじめました。やがてこの出会いを書いてみようと思ったのです。
小説の中の女性エザベルは「書こう」と思ったときにさっと降りてきた名前です。そう、エザベルの世界で書いてみようとペンを執りました。
巡り合った人は「てんとう虫さん」と名付けました。何よりも人格に惹かれました。ものの考え方が私と同じ、目線が同じでした。しかし、まるで違う世界も教えてくれます。(「はじめに」より抜粋)
書籍情報
・書籍名:エザベルとてんとう虫
・泉さち子 著
・発行所:アートセンターサカモト
・〒320-0012 栃木県宇都宮市山本1-7-17
・TEL:028-621-7006 Fax:028-621-7083
・価格:1,100円(税込)
・ISBN 978-4-901165-25-9