「とっておきの一冊」No.5
『火のカッパ』
「おばあちゃん、カッパってほんとうに いるの?」
「ああ、カッパはなあ、すみだ川に すんでいるんだよ」
ゲンタが きくたびに、おばあちゃんは カッパのはなしを してくれた。
ところが、ゲンタが学校に 入学すると、せんそうは はげしさをましてきた。
そして……
カッパも平和をさけんでいた。
東京大空襲でカッパに助けられた少年のおはなし。
書籍情報
・書籍名:『火のカッパ』
・作・漆原智良 絵・やまなかももこ
・発行所:株式会社 国土社
〒102-0094 東京都千代田区紀尾井町3-6
TEL 03-6272-6125 FAX 03-6272-6126
・価格:本体1,500円+税
・発行日:2018年1月30日
・ISBN978-4-337-02511-0 NDC913 40p
漆原智良(うるしばらともよし)
1934年東京・浅草生まれ。法政大学卒業後、東京都中学校教諭として28年間勤務。中途退職し、著述・講演に専念。また大学に勤務し、「児童文学論」「幼児教育論」などを講じる。
作品に『ふるさとはヤギの島に』、『学校は小鳥のレストラン』(共に全国課題図書)、『子どもの心がかがやくとき』『ぼくと戦争の物語』(児童ペン賞、大賞受賞)、『天国にとどけ!ホームラン』など、児童書、教育書100冊を超える。
1963年NHK放送記念祭賞受賞。第45回児童文化功労賞受賞。
現在、(社)日本児童文芸家協会顧問、日本児童ペンクラブ顧問。
やまなかももこ
1977年栃木県生まれ。女子美術大学デザイン科卒。
「現代演劇ポスターコレクション」1999年、2000年入選。
『田んぼのいのち』『牧場のいのち』(くもん出版)でそれぞれ第19回、第21回ブラティスラヴァ世界絵本原画ビエンナーレ入選。
作品に『酪農家族1.2.3』(河出書房新社)、「いのちの絵本」シリーズ(くもん出版)、『風になったヤギ』(旺文社)、『東京の赤い雪』『ぼくと戦争の物語』(フレーベル館)など。