アートセンターサカモト 栃木文化社 BIOS編集室

「とっておきの一冊」No.6

宮村武夫著作4
『福音の力と事実 テサロニケ人への手紙 第一、第二、ガラテヤ人への手紙、ペテロの手紙 第一』

畏友宮村武夫牧師を筆者が尊敬するのは、ひとえに彼が優れた福音説教者、牧会者であるという一点であって、そのほかのことではない。宮村武夫牧師は、教会・キリスト者とは「主イエス・キリストを首(かしら)として生きる群れである」と、基本的に考えておられ、そこに立って生きているなら、どんな教派のキリスト者とも、主を首とする者同志の交わりを実践し、大変エキュメニカルな姿勢を持ち、胸襟を開いて語り合い、信仰の交わりをする牧師であった。

(「巻頭言」より:池永倫明・日本キリスト教会引退牧師)


宮村師は「私が徹底的に愛されたことを、今度は私が徹底的に愛することで伝えたい。それを私は関野校長にしたつもりだ」と語った。宮村師を見ていると、無防備というか、リスクを顧みないというか、子どものような危うさと素直さで人とかかわり、「徹底的に愛する」人生に徹している。人間的な物差しでは、決して成功者の生き方とは言えまい。不用意に近づくのはこちらも火傷をしそうで怖い。しかし、その宮村焚き火の輻射熱には当たっていたい。調子が良すぎるだろうか。

(「巻末エッセイ」より:関野佑二・聖契神学校校長、鶴見聖契キリスト教会牧師)


書籍情報

・書籍名:宮村武夫著作4『福音の力と事実 テサロニケ人への手紙 第一、第二、ガラテヤ人への手紙、ペテロの手紙 第一』

・宮村武夫 著

・発行所:株式会社ヨベル YOBEL Inc.

 〒113-0033 東京都文京区本郷4-1-1

 TEL 03-3818-4851 E-mail info@yobel.co.jp

・価格:本体1,800円+税

・発行日:2018年6月30日

・ISBN978-4-946565-53-3 C0016

宮村武夫(みやむら・たけお)

1939年東京都深川生まれ。開成高校時代、キリスト信仰に導かれる。

1962年日本クリスチャン・カレッジ卒業、

1966年ゴードン神学院(BD)卒業、

1967年ハーバード大学(神学修士)卒業、

1971年上智大学神学部(神学修士)卒業。

1962年~1970年日本新約教団寄居キリスト福音教会(現日本リバイバル同盟寄居チャペル)牧師、

1970年~1986年JECA青梅キリスト教会牧師、

1986年~2006年JECA首里福音キリスト教会牧師。

現在、ちいろば聖書集会、宇都宮キリスト集会牧師、名護チャペル協力宣教師、クリスチャントゥデイ編集長、論説主幹。

主な著訳書

『愛の業としての説教 宮村武夫著作1』2009、『神から人へ・人から神へ 宮村武夫著作5』2010、『存在の喜び 宮村武夫著作7』2011、『礼拝に生きる民 宮村武夫著作2』2012、『主よ、汝の十字架をわれ恥ずまじ 宮村武夫著作6』2013、『ヨハネに見る手紙牧会 宮村武夫著作8』2015(以上ヨベル)、編著『存在の喜び―もみの木の十年』1982(真文舎)、『ガラテヤ人への手紙』「実用聖書注解」1995、『申命記』「新聖書講解シリーズ旧約4」1988、『ペテロの手紙第一』「新聖書講解シリーズ新約11」1983、『コリント人への手紙 第一』『新聖書注解 新約2』1973、『テサロニケ人への手紙 第一、第二』『新聖書注解 新約3』1972(以上いのちのことば社)、F.F.ブルース『ヘブル人への手紙』1978(聖書図書刊行会)他