畏友宮村武夫牧師を筆者が尊敬するのは、ひとえに彼が優れた福音説教者、牧会者であるという一点であって、そのほかのことではない。宮村武夫牧師は、教会・キリスト者とは「主イエス・キリストを首(かしら)として生きる群れである」と、基本的に考えておられ、そこに立って生きているなら、どんな教派のキリスト者とも、主を首とする者同志の交わりを実践し、大変エキュメニカルな姿勢を持ち、胸襟を開いて語り合い、信仰の交わりをする牧師であった。
(「巻頭言」より:池永倫明・日本キリスト教会引退牧師)
宮村師は「私が徹底的に愛されたことを、今度は私が徹底的に愛することで伝えたい。それを私は関野校長にしたつもりだ」と語った。宮村師を見ていると、無防備というか、リスクを顧みないというか、子どものような危うさと素直さで人とかかわり、「徹底的に愛する」人生に徹している。人間的な物差しでは、決して成功者の生き方とは言えまい。不用意に近づくのはこちらも火傷をしそうで怖い。しかし、その宮村焚き火の輻射熱には当たっていたい。調子が良すぎるだろうか。
(「巻末エッセイ」より:関野佑二・聖契神学校校長、鶴見聖契キリスト教会牧師)
書籍情報
・書籍名:宮村武夫著作4『福音の力と事実 テサロニケ人への手紙 第一、第二、ガラテヤ人への手紙、ペテロの手紙 第一』
・宮村武夫 著
・発行所:株式会社ヨベル YOBEL Inc.
〒113-0033 東京都文京区本郷4-1-1
TEL 03-3818-4851 E-mail info@yobel.co.jp
・価格:本体1,800円+税
・発行日:2018年6月30日
・ISBN978-4-946565-53-3 C0016